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2006年4月25日 ナナ出産 [担当:山田勇一郎]

 前回の記事で雌牛のナナが出産間近であることを伝えましたが、四月十三日の朝六時三十分に無事女の子を出産しました。

 予定日は十四日なので一日早い出産。牛の場合は種付けをしてから十月と六日ほどお腹の中にいるのですから、ホボ人間と同じです。出産予定日より早いと雌、遅いと雄が生まれることが多いということです。
 名前は「かぐや」です。竹林の中で生まれたので名づけられました。ちなみに生まれたのがオスだったら「竹男」になるはずでした。もしかすると「竹生」のほうかもしれないし「猛男」かもしれないし、ひょっとしたら「汰祁悪」かもしれませんが。 私がナナちゃんの角を持って暴れないように抑え、金子氏がほんの小指の爪ほどの「アンドレア・ザ・ショーグン」の精子をナナにつけたのが去年の七月八日でした。

 それからというもの、出産後に搾乳することを見越したナナちゃんへの私のゴマすり作戦が始まったのです。まずえさをやるときにはオウガやバンビより先にナナちゃんにあげることにしました。さらにオウガの見ていないところでこっそりおやつをあげます。ただし、このときにオウガに見つかると怒ってフンフン言うので気をつけないといけませんでした。さらにさらに毎日優しく声をかけ、顎をなぜなぜしてあげます。気持ちよさそうにしてきたところで柵に入って抱きつきます。そして乗ります。本当は子供が生まれるまでに乗りこなせるようになってタバコでも買いにいけたらいいなあと思っていたのですがそれは無理でした。

 このような毎日の血のにじむような努力のかいあって、ナナちゃんはとてもおとなしく搾乳をさせてくれています。ただし!金子氏と私だけにです。他の研修生にはバケツを足で蹴ったり動いたりして絞らせようとしないのです。すれるゴマはすっておいたほうが良いということがわかりました。

これ以上もったいぶるのもあれですから、かぐやの写真をどうぞ。
かわいいでしょ。

さらに全身です。
だきしめたいでしょ


前回の記事を見ていただければわかると思いますが、親のナナちゃんとは見た目が全く違います。この二頭が並んでいるのを見て親子だとはなかなか信じられません。見た目はまるっきりジャージーです。
この写真は生後五日のものですが、生まれたときはもっと細くて足も長くて鹿のようでした。おもわず「バンビ!」と呼びたくなりましたがバンビは実のおばあちゃんなのでした。
お産自体は驚くほど安産で、泣き声のひとつもあげないでするりと目の前に飛び出したというような感じで生まれました。産んでからすぐに母親には味噌汁を飲ませます。一時間ほどで立ち上がりましたがその間はナナちゃんが「ブゴーブゴー!」と興奮した様子でかぐやを早く立たせようと鼻で押したり引いたり脅したりすかしたりしていました。早く立たないと敵に食べられてしまうという本能なのでしょうか。

ただいま売り出し中の農場のアイドル『かぐや』をよろしくおねがいします。


続きまして畑の様子です。
畑ではすでにきゅうり、トマト、かぼちゃの定植も始まり、春まき人参もすべてまき終わり、着々と夏に向けての準備が進められています。野菜の成長スピードも冬とは比べ物にならないくらい早くなり、麦やエンドウなどは一日見ないだけで驚くほど大きくなっているようです。大根とサニーレタスの収穫も始まり、もう少しでハウスのスナックエンドウも採れそうです。


今、農場では『のらぼう菜』の出荷が最盛期です。 のらぼう菜とは江戸時代からこの地方でつくられていた柿菜の一種で、名前の由来は野良にボーっとしていたからとか、年貢から逃れるために野良にボーっと生えていて役に立たないといってごまかしたという説があります。
 
霜里農場ののらぼう菜はときがわ町とうふ工房渡辺かニューライフカタクラ小川町店の直売所(日曜午後一時〜四時)で販売していますが、連日完売です。


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